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新しい薬剤師像をめざして 人への思いやりをもち、薬の責任者として社会に貢献する薬剤師の育成 福山大学薬学部

 TEL.084-936-2111 FAX.084-936-2024

〒729-0292 広島県福山市学園町1番地三蔵

交流学習

福山大学薬学部では、相手の話を聴き、心に寄り添いながら人間関係を築きホスピタリティの醸成とコミュニケーション能力の向上を目的とし、平成19年度より2年次生に幼児または高齢者との『コミュニケーション交流学習』をコミュニュケーション授業として導入しています。保育所と高齢者施設において、特定のパートナーと1対1で週1回8週にわたって交流します。1)コミュニケーションにおいて傾聴・自己開示の重要性を一対一の交流で体験する、2)パートナーとの関わりを通して自己の言動を振り返る、3)他者に対する感謝の気持ちを持つことができる。これらを行動目標に、役立ち感や自己肯定感を育み、患者さんに寄り添える薬剤師を養成しています。この交流学習は高塚人志先生の教育プログラムを参考にしています。コミュニュケーション授業では交流学習の他にハンディキャップ体験やワークを実施しています。

五歳児との交流

保育所で五歳児と楽しく遊んでいます。しかし、直ぐには仲良くなれません。でも、心が通じ合えば、徐々に子供から自然に寄り添ってきてくれます。それにはスキンシップが一番です。回を重ねるごとに子供達が待ってくれていること(役立ち感・自己肯定感)に気づき始めた学生は、金曜日午後を楽しみにしています。施設からは「子供たちが心暖かくて優しくなった」「子どもが随分成長したと保護者から喜ばれている」「ほとんど笑わない子供がお兄ちゃんと一緒にいるとニコニコしている」等のご意見が寄せられています。

     −講義の疲れを忘れて一生懸命ペアの子供と遊びます−

高齢者との交流

高齢者施設でお年寄りと会話やゲームを楽しんでいます。話が十分にできないお年寄りもおられますが、お年寄りの貴重な経験や若者の流行などの話によってお互いが元気づけられてます。お年寄りからは「孫のような若い人と話ができて嬉しかった」「1週間が長く、待ち遠しかった」「嬉しい巡り逢いでした」「笑うことが多く楽しかった」「オシャレになった」等、施設スタッフからは「学生と一緒の写真はパートナーの飛び切りの笑顔です」「交流中ともに涙する場面もあり、思いを共感できる力に感心した」「反応がなくても笑顔を忘れないで根気強く接していた」「きちんと聴くことができていた」等のご意見が寄せられています。

             −ペアのお年寄りと温かい心の交流を体験します−

交流学習で学んだこと−報告会−

保育所と高齢者施設での交流学習後、学生は施設ごとに施設スタッフや教員とともに振り返りを行います。振り返りでは楽しそうに話す学生、力不足を悔やむ学生、感激して涙する学生、その姿は一応に交流学習に満足感が感じられます。教員は毎週の日誌や振り返りから、学生がパートナーから待ってもらえる喜びや優しさに触れて、自己肯定とホスピタリティの醸成が図れていると感じています。

         −8回の貴重な交流について、微笑みながら、泣きながら振り返ります−

保育所で学んだこと−コミュニュケーション学習報告書より抜粋−

今回の交流学習を経て、私が身をもって感じたことは、自分が相手にしたこと・尽くしたことは、必ず自分に対する喜びとして帰ってくるということです。始まる前に、どうしたらパートナーとの会話が弾むか、何が好きでどうしたら私に興味をもってくれるかを考え悩みました。初めて顔を合わせた際、パートナーの表情はすごく緊張してとても硬く感じました。気に入ってもらおうと意気込んで臨みましたが、その表情を見た瞬間、これから先が大変不安になりました。実際、初めは何を話しかけてもそっけない返答ばかりでした。しかし、8回という短い間ではありましたが、回数を重ねるごとに親交が深まり、心を許してくれたのか、後半ではパートナーから話しかけてくれるようになり、互いに笑顔になる回数が増えました。毎週、自分を待ってくれている人がいる。その人のためにできることはと考えて交流すると、その度、パートナーから元気をもらっていたような気がします。忘れかけていた誰しもが持っている本当の優しさという部分を5歳児との交流で再確認することができた意味のある2ヵ月間だったと思います。

高齢者施設で学んだこと−コミュニュケーション学習報告書より抜粋−

私は、今回の交流学習でコミュニケーションは言葉だけでなく、気持ちのキャッチボールなのだと学ぶことができました。私のパートナーになってくださった方は、失語症の方で、電子辞書を使って会話をするのですが、手も十分に動かせるわけではないため、時々打ち間違いなどで意味を理解することが難しいことがありました。最初は、パートナーの方に無理をさせてはいけないと思い、打ち終わる前に伝えたいことを理解しようと必死でした。しかし、パートナーの方は、打ち間違えた時は、文字を消し直してから、私に見せて下さいました。このようなことが数回あり、私は無理に理解しようとするのをやめました。私が、パートナーの方に対して「喜んで欲しい」「楽しんで欲しい」と思っているのと同様に、パートナーの方も私のことを思いやって下さっていることに気が付いたからです。普段の生活の中でも、誰かのために何かすることはできても、誰かに何かをしてもらうと「申し訳ない」「迷惑をかけてしまった」と思うことがあります。しかし、自分が誰かのためにしたことは、相手に謝られるよりも、ありがとうと言ってもらいたいです。パートナーの方も同じなのではないかと思いました。自分が一方的に相手に何かするだけでは、相手を思いやっていることにならないと思います。相手を思いやって行動することはもちろん大切ですが、相手がしてくれたことに対して、その気持ちを受け止め、感謝し、その感謝の気持ちを行動や言葉で伝えることがコミュニケーションなのだと気付くことができました。

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