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FUKUYAMA UNIVERSITY School of Pharmacy

薬学部ロゴマーク福山大学 薬学部  TEL 084-936-2111(代)
〒729-0292 広島県福山市学園町1番地三蔵

漢方調剤Pharmacy

漢方薬の剤形
漢方薬の剤形

漢方丸剤 大 甘 丸 (大黄甘草湯)

適 応
食欲旺盛で体力があり、硬い便が出る便秘
調製法
成人1日量
1.大黄末(4.0g)と甘草末(2.0g)をよく混和する。
2.ハチミツを徐々に加えて粘度を調節する。
3.細長く練って適当な長さに切る。
4.同じ大きさに丸く成型した後、自然乾燥する。

漢方軟膏剤 紫 雲 膏 【華岡青州が考案】

適 応
火傷、外傷、痔など
調製法
1/100スケール
1.ゴマ油(10g)を 120℃前後で1~2分煮る。
2.ミツロウ(3.0g)、豚脂(0.2g)を加えて溶かす。
3.ゆっくり撹拌しながら当帰(0.6g)を少量ずつ加える(泡が出る)。
4.泡が少し収まったら、 約140℃で1分ほど煮る。
5.当帰の色が焦げたら火力を弱め、紫根(1.0g)を少量ずつ加え、
  同様に1分ほど煮る。
6.鮮明な紫紅色になったら、速やかにガーゼで布ごしし、
  別の容器に移す。
7.100℃ぐらいに冷えた後、軟膏板の上で充分に
  練りあげてから軟膏壷に移す。

新しい剤形(1) 黄連解毒湯ゼリー剤 <最も苦い漢方薬> 

適 応
のぼせ傾向の赤ら顔で、イライラ、興奮、鼻血、不眠、酒酔いなど
調製法
成人1日量
1.黄連解毒湯エキス顆粒(7.5g)を粉末化し、お湯(約40 ml)を
  加え、約80℃の水浴上で温めながらで均一化する。
2.エキス顆粒溶液に1.7g白糖/ml(単シロップの2倍量)とココア
  (6g)を均一に混和する。
3.ゼラチン(0.9g)にお湯(約4ml)を加え、約80℃の水浴上で
  温めながら均一に溶かす。
4.混和した液にゼラチン溶液を加え撹拌した後、
  カップ(6個)に分注し、サランラップで簡単に覆い、
  冷蔵庫で冷却して固める。

新しい剤形(2) 五苓散坐剤 <嘔吐等で服用困難> 

適 応
口渇がある嘔吐、水様性下痢、胃腸炎型のカゼ、酒酔い、二日酔いなど
調製法
成人1日量
1.坐剤基剤(ホスコH-15:3.8g)をカッセロールに計量し、
  50℃の水浴上で融解する。
2.五苓散エキス顆粒(2.5g)を粉末化し、融解した坐剤基剤に加え、 
  50℃の水浴上で攪拌する。
3.混和後、室温で38℃まで自然冷却し、コンテナ(2個)に分注する。
  ※38℃付近まで冷却した後に分注しないとコンテナ内で形が崩れる。
  ※急速に冷却するとひび割れを起こすことがあるので自然冷却する。
4.完全に放冷後、冷蔵庫に保管(保管期間は3ヶ月以内)
[西恵子ら,日病薬誌,Vol.34,No.10,1173-1176(1998)]