中四国をリードする大型構造物耐震実験施設
構造・材料開発研究センター

あいさつ



 

 

 
 

福山大学 構造・材料開発研究センターは、文部科学省私立大学ハイテク・リサーチセンター事業に基づき2000年に開設された西日本最大級の共同利用実験設備を有する施設です。

このセンターでは、スタッフの密接な協力のもとに、耐震性構造システムの開発と性能設計法の推進に向けて積極的に取り組んでおります。具体的には、建築・土木構造物の耐震性向上とその性能評価法、基礎地盤の耐震性向上とその性能評価法、耐震構造用新機能材料の開発に関する研究を行っております。また、これらの研究成果の技術移転と実用化のために、地域企業との共同研究・共同開発を実施しております。

本センターは、大型構造物の各種性能テストに必要とされる静的・動的油圧ジャッキ、実験床など大型構造実験に必要な実験装置、計測システムならびに新材料試作・評価装置を保有しております。ここに、地域に広く開かれたセンターとして、関連の企業・機関の皆さまにも積極的にご利用いただき、研究成果を地域社会に還元し、地域社会の発展に寄与したいと願っております。関係各位のご支援をお願いする次第です。

研究プロジェクト「自然災害による被害の低減技術の確立と被災後ケアに関する研究」が平成23年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(地域に根差した研究)に採択されました。3つの研究テーマ(@自然災害による被害の低減技術の確立に関する研究、A災害救助支援システムの開発に関する研究、Bトラウマ性出来事の経験が及ぼす長期ストレスとその緩和に関する心理生理学的研究)に関して、センターを中心として取り組んでおります。

本センターでは、これまで主に自然災害による被害の低減技術に関する研究を行ってきました。しかし、たとえ自然災害による被害を低減できたとしても皆無にすることは不可能です。また、被災者にとっては災害発生時がスタート地点ともいえます。そこで、このプロジェクトでは、大学院工学研究科および大学院人間科学研究科の協力の下、防災を時系列で捉え、災害を未然に防ぐ技術だけでなく、不幸にして身体あるいは心に被災された人たちの早期救出と、被災者ケアまでを一連の「防災」と考え、自然災害による被害を低減する方策について工学的、人間科学的な側面から総合的に研究いたします。また、得られた研究成果をシンポジウム、公開講座、研修会などをとおして、地域社会へ還元し、地域の皆さんの防災に対する意識の向上に寄与したいと考えております。

先の東日本大震災により犠牲になられた方々に対し深甚なる哀悼の意を表します。また、ご遺族の方々、お怪我をなされた方々、現在も避難生活を余儀なくされている方々に対し衷心よりお見舞い申し上げます。
本センターを中心として進めておりますプロジェクトの成果をとおして、微力ではありますが本センターが皆様方のお力になれることを願っております。

                                福山大学
                                構造・材料開発研究センター長
                                    教授 宮 内 克 之